岩手川口駅の道標(2022年6月)

▼岩手川口駅の道標(2022年6月28日撮影)

令和4年3月、岩手県岩手町のIGRいわて銀河鉄道(旧JR東北本線)岩手川口駅に、写真のような道標が設置されました。岩手県からはるばる宝塚までの距離を示す道標の意義は、一見不明ですが、これは同町が戦前のタカラジェンヌ園井恵子所縁の町であることによります。
園井は、幼少期を川口村(現岩手町)で過ごし、昭和 5 年から17 年まで宝塚歌劇団に在籍しました。宝塚卒業後は、「苦楽座移動演劇隊」(桜隊)に所属し、各地を慰問しましたが、西日本巡演中に広島で原子爆弾に遭遇し33歳で亡くなりました。
岩手町では、園井の生涯やその夢を奪った戦争の悲惨さを語り継ぐことを目的に、平成 6年「園井恵子を顕彰する会」(現:「園井恵子を語り継ぐ会」)が発足し、園井のブロンズ像建立やイベント等を実施し、令和 2 年には岩手川口駅に「園井恵子花のみち」を整備しました。
件の道標は、「園井恵子花のみち」の入り口にあり、ブロンズ像を案内するとともに、園井がここから遥か宝塚に旅立ったことを象徴しています。
なお、矢羽に記された距離は、ブロンズ像までは道路距離ですが、宝塚大劇場および東京宝塚劇場は、園井の実際の行路に応じた鉄道営業キロ(岩手川口〜宝塚、岩手川口〜有楽町)です。
また、矢羽の地色は、園井が在籍した星組、月組、花組の、それぞれの現在の組カラーとなっています。




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