バーデンの水路橋

▼バーデンの水路橋(2015年3月4日撮影) ▼カイザーブルン水道博物館
(2015年3月4日撮影)


オーストリア、ウィーン近郊の温泉保養地バーデン(Baden bei Wien)市内を一直線に横切るアーチ橋があります。道路橋や鉄道橋にしては幅が狭く、一見、目的がわかりませんが、これはアルプスの湧き水をウィーン市の水道として供給するための水路橋です。

19世紀半ば、ウィーン市の人口増加に伴う水需要に対応するため、ウィーン市は、水質の劣るドナウ川ではなく、遠くオーストリアアルプス・シュタイアーマルク地方の湧水に水源を求めました。このため、延長150kmの導水路が整備されましたが、ポンプを使わず自然勾配(0.22‰)だけで導水を行うため途中30か所の水路橋が建設されました。水は24時間で水源からウィーン市に到達し、この間の温度上昇は2度以下に止まっています。水質は非常に優れ、通常は薬品等による処理は不要で、フィルターを通しただけで水道として供給されているそうです。

水源のひとつ、ライヒナウ(Reichenau an der Rax)には小規模な博物館(カイザーブルン水道博物館:Wasserleitungsmuseum Kaiserbrunn)があり、清純な湧き水を見ることができます。



トップページ

研究分野

研究業績

フィールドワーク

山本雄吾ゼミナール

コラム

 

Contact

〒468-8502

名古屋市天白区塩釜口1-501

名城大学経済学部産業社会学科

山本雄吾研究室

 

Yugo Yamamoto’s Office

Faculty of Economics,

Meijo University

1-501, Shiogamaguchi, Tempaku,

Nagoya 468-8502, JAPAN 名城大学経済学部