ロンキエール・インクライン

▼ロンキエール・インクライン(2018年8月19日撮影)


ベルギー、エノー(Hainaut)州のブリュッセル・シャルルロワ運河 (Canal de Charleroi à Bruxelles)は、ロンキエール(Ronquières)付近で68mの高低差があります。このためかつては10数機の閘門を連続的に設置していましたが、1968年、最大1,350トンの船舶を積載可能なインクライン「ロンキエール・インクライン(Le Plan incliné de Ronquières)」が整備されました。インクラインは、斜面のレール上に船舶を浮かべた巨大な水槽を載せケーブルで巻き上げて高低差を克服する仕組みで*、いわば船のケーブルカーです。
現地では、展望デッキや機械室などを見学する40分ほどのツアーがありますが、ボートに乗ってインクラインを上下するアクティビティは無いようです。
そのかわり、ブリュッセルのRivertours社が夏季に不定期で(2019年は計14回)、一日かけてサントル運河やシャルルロワ運河を周遊するボートツアーを開催しており、ロンキエール・インクラインのほかストレピ=テュー・ボートリフトも通過します。

Rivertours社のウェブサイト

*インクラインには、水槽ではなく台車の上に船舶のみ載せて巻き上げる方式もあり、わが国でもこの遺構が京都蹴上の琵琶湖疎水で見られます。

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