ストレピ=テュー・ボートリフト

▼ストレピ=テュー・ボートリフト(2018年8月18日撮影)


2002年、ベルギー南西部に位置するサントル運河(Canal du Centre)に、新しい大規模なボートリフト「ストレピ=テュー・ボートリフト」(L'ascenseur funiculaire de Strépy-Thieu)が完成しました。ボートリフトは、運河の高低差を克服するために、船舶を浮かべた水槽を上下させるいわば船のエレベータです。元来、サントル運河では、一連の4機の小規模なボートリフトと2機の閘門によって73mの高低差をカバーしていましたが、輸送量の増加に伴い、多数の船舶を速やかに航行させるため、73mの高低差を一気に上下させるストレピ=テュー・ボートリフトが整備されました。
現在、欧州で見られるボートリフトの多くは、1世紀以上前、自動車輸送が発展する以前に建設されたもので、今では観光用か産業遺産のイメージが強いですが、ストレピ=テュー・ボートリフトはまさに現役の物流インフラであることが大きな特色です。これは、ベルギーでは、隣国オランダと並んで、高速道路が発達した現在にあっても、バルク貨物等重量物の輸送に内陸水運を積極的に活用しているためです。
現地では各種ボートツアーがあって船のエレベータが体験できます。

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