エッセンのガイドウェイバス

▼エッセンのガイドウェイバス(Feldhaushof停留所,2018年8月撮影)

ドイツ、ライン・ルール地方のエッセンEssen市にガイドウェイバスが走っています。ガイドウェイバスは、車両に備えられた水平の案内輪が専用道路の側壁(ガイドウェイ)をたどることでハンドル操作無しに走行するバスで、車両が一定の走行路上に誘導されるため、通常のバス専用道に比べて道路幅員を狭くできることが特徴です。エッセン市の場合も、ガイドウェイバスの専用道路が高速道路の中央分離帯内に設置されています。

ガイドウェイバスは、1980年、世界で最初にエッセン市で実用化され、その後、オーストラリア、イギリス、そしてわが国の名古屋市にも導入されました。

トラムに比べて車両価格が安く、専用道路以外の一般道路もハンドル操作によって走行でき、柔軟な路線設定が可能なことから普及が期待されましたが、実際には上記の数か所にとどまっています。これは、トラムと同規模のインフラが必要にもかかわらず輸送力がトラムより小さいことや、車両が量産されていないため通常のバス車両に比べて価格が高いことが大きな要因です。このため、エッセン市でも車両更新期を迎え、廃止やトラムへの代替が検討されています。

もっとも、現在、自動車の自動運転技術が急速に発展しているため、近い将来、汎用的な自動運転システムによって正確な進路維持が可能となり、狭いガイドウェイバス専用道路でも通常の自動運転バスが走行できるようになるかもしれません。




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