デンマークの鉄道連絡船

▼デンマークの鉄道連絡船(2015年8月撮影)

北欧のデンマークはユトランド半島とその周辺の多くの島々から成り立っています。そのため島々の間には多数のフェリーが運航されていますが、これらのフェリーのいくつかは自動車だけでなく鉄道車両も運び、鉄道連絡船を兼ねています。
わが国でもかつては青函連絡船や宇高連絡船など、鉄道旅客と車両を航送する連絡船がありました。現在では青函トンネルや本四架橋の整備により廃止されましたが、デンマークでは現役です。写真はドイツ・ハンブルクとデンマーク・コペンハーゲンを結ぶディーゼル特急(ICE-TD)で、途中、Puttgarden〜Rodby間が海上ルートです。
デンマークの鉄道連絡船のわが国との大きな違いは、営業列車をそのまま航送することです。わが国では、ごく一時期の上級寝台車を除いて、安全上の理由から旅客は駅/港で鉄道から船舶への乗り換えを強いられましたが、デンマークでは旅客を乗せた列車がそのまま船倉に入って行きます。航行中は車両内にとどまることは認められていませんが、スーツケースなど大きな荷物がある場合、乗り換えの必要がないのは有難いサービスです。車両甲板に路面電車のように線路が敷設され、自動車と鉄道車両が仲良く並んで駐車しているのがユニークでした。(2016年9月)

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