シュネーベルク鉄道のサラマンダー

▼シュネーベルク鉄道のサラマンダー(2015年8月撮影)

ウィーンから南へ鉄道で2時間少々、標高2千メートルのシュネーベルク(Schneeberg、日本語に訳せば雪山)がそびえています。この山頂近くのホッホシュネーベルク(Hochschneeberg)までシュネーベルク鉄道で登れます。8月のある日、ウィーン市内は気温35℃でしたが、山頂は12℃でした。
シュネーベルク鉄道は1897年に開業したラック式の登山鉄道で、20世紀末までは蒸気機関車で運行されていました。現在はディーゼル列車に置き換えられ、これにサラマンダー(Salamander)というおどろおどろしい(?)愛称が付けられています。もっとも、ここのサラマンダーは伝承の火トカゲではなく、実在のサンショウウオやイモリの類にちなむものですが、なかなか刺激的な塗装が施されています。
わが国ではかわいらしいネコを描いた電車はありますが、両生類をモチーフにした列車を導入する感覚は理解し難いものでした。ところがオーストリア人の知人にこの話をしたところ「トカゲはかわいいね」と言われました。トカゲやイモリやサンショウウオが「かわいい」という感覚なら、観光列車にそれを描くのも納得できます。
もっとも知人は少しユニークな方なので、トカゲの類がかわいいという感覚がオーストリア人全般に共通するものかどうかはわかりません。(2016年5月)

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